• ギターリアンプをオススメする理由とは
  • 2016/05/09
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  • リアンプの仕組みとは

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    リアンプとはライン録りしたクリーン信号を逆DI処理にてハイインピーダンス信号に変換してアンプへ信号を送りアンプを鳴らす事です。
    ご自身の環境で録音したギターデータ(クリーン信号)を元にアンプ録りが可能で、バジェットの節約に繋がります。

    今回はライン録りとアンプ録り(リアンプ)の差異、各種機材の特性、ギターリアンプをオススメする理由をご紹介致します。

    ライン録りとアンプ録り(リアンプ)の差異

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    ライン録りとはギターからのクリーン信号をインターフェイスから録音してDAW上のアンプシュミレーターで音作りする手法です。
    アンプシュミレーターではヘッドアンプ、キャビネット、マイクの指定などは出来ますが、複数本のマイクの細かい距離感や設置角度、マイクで収録された後のHAやEQやコンプレッサーまでは指定する事は出来ません。
    (細かい事になりますとマイクからHAまでのケーブル指定、アンプの電源ケーブル、マイクの指向性も調整が出来ません)

    アンプ録り(リアンプ)はアンプから出力された音をマイクで集音しHAやEQやコンプレッサーなどの各種アウトボードを経由してDAWにて録音する手法です。
    アンプ本来の音をそのまま収録するので、真空管特有の歪み方や倍音、立体感はアンプシュミレーターでは再現出来ないクオリティーです。
    また複数台のアンプを同時に鳴らしてサウンドメイキングする事も可能で海外では左記手法が多く取り入られています。

    実際にライン録りとアンプ録りを聞き比べると空気感(奥行き感)、密度が明らかに変わってきます。
    ライン録りは複数本のマイクの距離感や配置方法を調整出来ないので平面的になり、また各マイクをアウトボードで調整が出来ないので密度を高める事も難しくなります。

    次項からは各種機材の特性と役割をご紹介します。

    メンテナンスが行き届いたギターアンプ

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    まずアンプ録り(リアンプ)において最も重要な機材はアンプです。
    CPR STUDIOではスタジオ定番アンプから入手不可能な希少価値の高いアンプまで、アンプヘッド4種類、コンボアンプ2種類、アンプキャビネット5種類をご用意しております。(下記GUITAR AMP / CABINET参照)

    CPR STUDIOのギターアンプはアンプに特化したリペアマンによる定期メンテナンスを行っておりますので、ノイズも非常に少なく真空管のへたりもなくアンプ自体の旨みを十二分に発揮する状態でご利用頂けます。
    どんな優秀なアンプであっても、メンテナンス不足によりノイズやガリが発生していたり、真空管のへたりによって出力が低下しているとレコーディング時にアンプの実力を発揮出来ずアンプ録りの意味がありません。

    またアンプのキャラクター決めに影響する真空管はBUGERA、ELECTRO-HARMONIX、GROOVE TUBES、JJ ELECTRONIC、SOVTEK、VIZIONなどから試行錯誤の後、各アンプに最適な真空管を選んでおります。

    また以前はギターソロやアルペジオに使用するディレイやリバーブの空間系はプラグインで後処理する方法が多い傾向でしたが、Eventide H3000Sの導入後はディレイやリバーブをかけた状態でアンプを鳴らした際の実音と残響音の混ざりが大変好評で、かけ録りを行い自然な音質で収録する方が増えております。

    GUITAR AMP / CABINET —–
    DIEZEL HERBERT (HEAD)
    ・Marshall JCM2000 TSL100 (HEAD)
    Mesa/Boogie Dual Rectifier (HEAD)
    ・Hughes&Kettner TRIAMP MKII (HEAD)
    ・Roland JC-120 (COMBO)
    ・Fender TWIN AMP (COMBO)
    ・Marshall 1960A (CABINET)
    ・BASSON B412 (CABINET)
    ・Mesa/Boogie 4×12 Road King Slant Cabinet(CABINET)
    ・Mesa/Boogie 4×12 Rectifier Standard Slant Guitar Cabinet(CABINET)
    ・HIWATT 4×12 (CABINET)

    ギターアンプ録りに特化したマイク

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    アンプから出力された音はギターアンプ録りに特化した複数のマイクを使用しております。
    複数本のマイクを理由は、各マイクの周波数特性を生かす事でレンジの広いサウンドを作り出し、またスピーカーから距離を離したオフマイクを設置してオンマイクとの配置距離を変える事でプラグインでは再現出来ない奥行き感と存在感を演出する為です。

    スピーカーの近くに設置するオンマイクにはスタジオ定番となる独特の中域とエッジの効きを持ち合わせたSHURE SM57、中低域の厚みが特徴のSENNHEISER MD421MK2を始め、
    ギターアンプ録りに開発されたSENNHEISER e606SENNHEISER e609、ダウンチューニングとの相性が良いダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2系統を搭載したLEWITT DTP 640 REXをご用意しております。

    オフマイクは空気感を忠実に収録するNEUMANN U87Ai、張りのあるサウンドが特徴のAKG C414B-XLS、真空管の暖かさを求める方に好評なLEWITT LCT940の3本から選ぶ事が多いです。

    ●MICROPHONE
    NEUMANN U87Ai
    ・LEWITT LCT940
    LEWITT DTP 640 REX
    ・SENNHEISER MD421MK2
    SENNHEISER e606
    SENNHEISER e609
    ・SHURE SM57
    ・SHURE BETA57A
    AKG C414B-XLS/ST
    ・AKG C451B
    ・RODE NT2
    ・RODE NT5
    ・AUDIX I-5
    ・AUDIX D-2
    ・AUDIX D-6
    ・AUDIX D-4

    キャラクター付加する充実のをアウトボード

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    マイクからの信号はHA(マイクプリ)にて増幅されて、ヴィンテージサウンドからハイファイサウンドまで様々なキャラクターを持ったHAをご用意しております。
    特にOLD NEVEのヴィンテージサウンドは他ソースに混ざっても埋もれる事のないサウンドで、世界中の多くのアーティストのレコーディングで使用されております。

    ●OUTBOARD(MicPre)
    NEVE 1272(Marinair)
    ・VINTECH AUDIO X73
    SSL XLogic Alpha VHD Pre
    Shadow Hills MONO GAMA
    ・DBX 576
    ・TL AUDIO IVORY2 5001
    ・TL AUDIO PA2001
    ・PreSonus DIGIMAX FS

    HAの後に音量レベルを揃えるコンプレッサーもHA同様に個々にキャラクターがあり、サウンドに応じた最適なコンプレッサーにてご提供させて頂きます。
    ハードウェアのコンプレッサーはプラグインに比べて密度を上げやすく、レコーディング段階にてコンプレッサーを通す事も押し出しの強いギターサウンドを作る上で非常に大切です。

    ●OUTBOARD(Dynamics)
    Universal Audio 1176LN
    UREI 1178
    Shinya’s Studio 1U76 Rev.D
    TUBE-TECH CL1A
    TUBE-TECH LCA2B
    SUMMIT AUDIO TLA-100A
    ・Empirical labs Distressor EL-8
    ・AVALON DESIGN AD2044
    DBX 165A

    高音質を実現するには不可欠なプロレベルのAD/DA処理を備えたインターフェイス

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    アナログ信号からデジタル信号に変換するAD処理、その逆でデジタル信号からアナログ信号に変換するDA処理も非常に重要なファクターを兼ねており、AD/DA処理はインターフェイスに依存する機能です。

    CPR STUDIOでレコーディングスタジオ標準のDigidesign 192 I/Oと押し出しの強く濃密なサウンドが特徴のAPOGEE ROSETTA 800をご用意しております。
    上記2種類はマイクプリやコンプレッサーなどは一切付属しないAD/DA処理に特化したインターフェイスでその高い信頼性で多くのエンジニアを魅了しております。

    バッキングにはDigidesign 192 I/O、ギターソロやオブリガードにはAPOGEE ROSETTA 800を使用したりと、楽曲に応じたインターフェイスを選択してキャラクターを変えて収録しております。

    まとめ

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    DAWやレコーディング機材が身近になりご自身の環境でもライン録りを行う方が増えてきております。
    しかしアンプシュミレーターを使用してミックスを行った結果、思い描いていたギターサウンドに仕上がらない…と言う声を聞く事が多いのもまた事実です。
    ライン録りの際にハイインピーダンス信号をローインピーダンス信号に変換するDIやHAやコンプを使用する事で音質が劇的に変わります。

    豊富なアンプにて最高のギターサウンドを収録するCPR STUDIOはこちら

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